深夜2時の遮断器の話
これは友だちのSさんから聞いた話なんですけど、そのSさん、寝れなくて深夜の2時まで起きていたんですね、するとカンカンカンと鳴る音がする。
耳を澄ますとその音は近くにある遮断器の音だと気づく。
でも、Sさんははたと気づいた。
終電はもう2時間前に終わっている、と。
不思議に思ってその踏切まで行ってみようと外に行くことにした。
線路沿いを歩くと確かに遮断器は下りていて、奥の方から電車の光が見える。
よく目をこらすと、人も何人か乗っていて、しっかりと電車の役割を果たしていた。
電車は通過し、遮断器も何事もなく元の位置に戻る。
そういう日もあるさ、と自分自身に思い聞かせ家に戻ろうとする。
するとまた、カンカンカンと音がなる。
ギョッとして、後ろを振り向くとまた遮断器が下りていたんですよ。
驚きつつジ…と見ているとまた奥から電車の光が見えてくる。
何事もなく電車は通りすぎるが、Sさんの心臓はバクバクと鳴っていた。
もしかしてみてはいけないものを見てしまったのではないか--。
そう思いあわてて帰路を急ぐことにした。その後は何事もなかった。
なんだったのだろうと思いつつ、親にその話をしてみる。
が、何も聞いてないと返答があった。
首を捻りつつ、次の日も深夜2時まで起きていたSさん。
カンカンカンと聞こえて来たが、何も考えないことにした。
Sさん曰く、大雨が降った後の深夜2時にその遮断器の音は聞こえるという。
深夜2時、丑三つ時の時間は気をつけたほうがいい。
これはあながち間違ってないのかもしれない。
≪ネタバラシ≫
今住んでいる所には自然災害にすっごい弱い路線があります。ゆる○ャン△で有名?な路線ですね。
で、その線路の終着点側(静岡)で大雨があったんです。その影響で一時間に1本しかない電車が大幅に遅れたんです。反対側(甲府)に着く時刻が深夜2時頃。ちな、2022/7/17でした。
線路近くに住んでいるSさんは終電時刻を知っていたから「なんで深夜に走ってるの!?」となったわけです。
…怖かったと思ってくれるといいなぁ…。

コメント
コメントを投稿
誹謗中傷や個人情報に関わるコメントはお控え下さい。